初稿:2024年3月4日
改訂:2024年3月25日(FAQの内容更新)
IBM Powerのローエンド機において、IBM i のライセンスが永続型からサブスクリプション型へ移行するのは既報の通りですが、その詳細についてIBMからFAQが公開されました。
また3月22日付でその内容が大幅改訂されましたので、その内容を差し替えて掲載いたします。具体的なオーダーの仕方の説明や、仮想シリアル番号採用時ならびにPower Enterprise Pool(PEP 2.0)採用時のライセンス混在ついて、またサブスクリプションライセンスにおけるキーの有効期限などについての詳細説明が加わりました。
IBM i サブスクリプション・ライセンスのFAQ公開
このFAQでは、今までの製品発表書簡では読み解けなかった詳細が解説されております。
その日本語訳を日本アイ・ビー・エム株式会社の許諾を得てここに転載いたします。
サブスクリプション・ライセンス(以後サブスク・ライセンス)は契約期間が有限であることから、期限切れでOSにアクセスが出来なくなるといった事態にならないよう、ユーザーもその内容をよく理解しておく必要があります。
詳細は当記事の後半でご確認いただくとして、今回判明した大きなポイントとして、今までの記事で紹介してきた「同一機器の中でサブスク・ライセンスと永続ライセンスの混在はできない」という原則はあくまでもIBM i のOS部分に限定されるというものです。つまり、OSのプロセッサーライセンスはサブスク、ユーザーライセンスは永続という混在が出来ないということであり、OS(プロセッサー&ユーザー)はサブスク、OS以外のライセンス・プログラムは永続、といった組み合わせは可能であるとことが明言されています。
つまり、2024年5月7日以降に新たにIBM Powerのローエンド機を購入する場合、OSはプロセッサー・ライセンスもユーザー・ライセンスもサブスク型でしか購入ができませんが、OS以外のライセンス・プログラムは永続ライセンスでも、サブスク・ライセンスでも購入ができ、混在も可能です。また旧マシンからの置換の場合には、旧マシンでお使いの永続型のライセンス・プログラムを、サブスクOSの新マシンへ移行することも可能です。
▲図1.Power10マシンの新規購入の場合
なお、このOS以外の「ライセンス・プログラム」について、現在サブスク・ライセンスが提供されているのは、以下のものとなります。
- Backup, Recovery, and Media Services (BRMS) (5770-BR1, 5770-BR2)
- Rational Development Studio for i (5770-WDS)
- Cloud Storage Solutions for i (5733-ICC)
以下の2製品は近日中にサブスク・ライセンスが発表されると言われています。
- Db2 Mirror for i (5770-DBM)
- PowerHA SystemMirror for i (5770-HAS)
以下のライセンス・プログラムについては、サブスク・ライセンスは提供されませんので、個別に永続ライセンスでのオーダーが必要です。あるいは、Rational DeveloperやMerlinはパスポート・アドバンテージではサブスクリプションが提供されていますので、サブスク型を希望される場合は、そちらでのご購入をご検討ください。
- Rational Developer for i (Power チャネルでオーダー (5733-RDW)
あるいはパスポート・アドバンテージでオーダー) - ARCAD Observer for IBM i (5733-AO1)
- ARCAD RPG Converter for IBM i (5733-AC1)
- IBM i Modernization Engine for Lifecycle Integration (“Merlin”, パスポート・アドバンテージ でオーダー)
このOS以外のライセンス・プログラムの提供形態については、(「IBM i OSと関連ライセンス・プログラムのまとめ」)で詳しく解説していますので、併せてご確認ください。
一方、すでに永続ライセンスをご利用中のPower9/10搭載機をお使いの方は、プロセッサー増強やユーザー追加などの場合に永続ライセンスが継続提供されますので、特にこのタイミングでサブスク・ライセンスへ移行する必要はありません。
▲図2.既存のPower9/10搭載機の場合
またそもそもPower8以前のマシンでは、サブスク・ライセンスが提供されておりません。次回マシンを入れ替えする際にOSがサブスク型になることにご留意ください。
▲図3.既存のPower8以前のマシンの場合
また2024年3月22日付の改訂版では、サブスク・ライセンス利用時に発行される有効期限のあるライセンス・キーについても解説が追加されました。
サブスク・ライセンスの有効期間は、購⼊したサブスクリプション期間と⼀致しますが、オーダー出荷日を起点にして、購入したサブスク期間(5年とか3年とか)に加え、更に60⽇間のバッファー期間を追加して提供されるとのことです。
例:
1年間の5770-SS1、プロセッサー数量=1、ユーザー数=10、出荷⽇:2024年5⽉1⽇
キーの有効期限 = 1年 (2025年5⽉1⽇) + 60⽇、つまり 2025年6⽉30⽇
有効期限を管理するライセンス・キーは従来通りESSより発行されます。
ライセンス・キーの有効期限が切れる 14⽇前に警告メッセージが発⾏されます。
IBM i 基本フィーチャー 5770-SS1 5050 のキーの有効期限が切れた場合、有効期限が切れた後にシステムがリブート (IPL) されると、有効なキーがインストールされるまで IPL が停⽌するとのことですので、この有効期限についてはよく理解をし、期限切れにならないように確実な運用をする必要があります。
ライセンス有効期限の例
以下、IBMより発表されたFAQの一覧となります。
FAQは随時追加予定とのことですので、追加があり次第、こちらの記事でご紹介してまいります。
IBM i サブスクリプションFAQ <抜粋>
更新:2024年3月22日
サブスクリプションの利⽤について
Q: IBM i のどのリリースに対してサブスクリプション期間ライセンスが利⽤可能ですか?
A: IBM i 7.3, IBM i 7.4, IBM i 7.5 です。 IBM i 7.2 は IBM i に対して有効ですが、すべての LPP に対して有効ではありません。
Q: IBM i サブスクリプション期間ライセンスは、どの Power サーバーで利⽤できますか?
A: 下記のサーバーで IBM i サブスクリプション・ライセンスのオーダーがサポートされます。
Power10 サーバー
- IBM Power S1014 (9105-41B) (P05/P10 ソフトウェア・グループ)
- IBM Power S1022 (9105-22A) (P10 ソフトウェア・グループ)
- IBM Power S1022s (9105-22B) (P10 ソフトウェア・グループ)
- IBM Power S1024 (9105-42A) (P20/P30 ソフトウェア・グループ)
- IBM Power E1080 (9080-HEX) (P30 ソフトウェア・グループ)
- IBM Power S914 (9009-41G) (P05/P10 ソフトウェア・グループ)
- IBM Power S922 (9009-22G) (P10 ソフトウェア・グループ)
- IBM Power S924 (9009-42G) (P20 ソフトウェア・グループ)
- IBM Power E980 (9080-M9S) (P30 ソフトウェア・グループ)
IBM i 永続ライセンスからサブスクリプションへの移⾏、移管
Q: IBM i 永続ライセンスからサブスクリプションへの移⾏料金はいつ利⽤可能になりますか?
A: 2023年8⽉に開発意向表明を発表しました。「IBMは、有効なソフトウェア・メンテナンスが関連付けられた IBM i 永続ライセンスから IBM i サブスクリプション期間ライセンスに移⾏するための、より低料金のサブスクリプション期間オプションを IBM i のお客様に提供する予定です」
計画は予告なく変更される場合がありますが、4⽉初めに移⾏フィーチャーの料金を発表する予定です。
Q: 2024年5⽉7⽇以降に Power10 ソフトウェア・グループ P05 あるいは P10 のマシンを新規に購⼊する場合、IBM i 永続ライセンスを新しいマシンに移管できますか?
A: 2024年5⽉7⽇以降、お客様が下記モデルの新マシンを購⼊する場合
- IBM Power S1014 (9105-41B) 4コア (P05 ソフトウェア・グループ)
- IBM Power S1014 (9105-41B) 8コア (P10 ソフトウェア・グループ)
- IBM Power S1022 (9105-22A) (P10 ソフトウェア・グループ)
- IBM Power S1022s (9105-22B) (P10 ソフトウェア・グループ)
IBM i ライセンスには、2つの選択肢があります。
- 新しい IBM i サブスクリプション期間ライセンスを購⼊します
- 低料金の移⾏オプションで、IBM i 永続ライセンスを IBM i サブスクリプション期間ライセンスに移⾏します。
- 移⾏料金を適⽤するには、移⾏元マシンの IBM i 永続ライセンスに有効な SWMA が必要です。
- 移⾏料金は、3年、4年、5年サブスクリプション期間に適⽤されます。
Q: 移⾏がオーダーされると (オーダーが ”shipped” ステータスになった後)、IBM i のライセンスはどうなりますか?
A: 次の⼿順が発⽣します。
- 移管元マシンのIBM i 永続ライセンスは削除されます。
- IBM i ライセンスは移管先マシン上に保留されています。
- お客様は、移管元マシンにライセンス数量を減らしたキーを⼊⼒し、エビデンスをキーセンター(WWSWKEYS@dk.ibm.com)に送付する必要があります。
- キーセンターがエビデンスを受け取ると、移管先マシン上の IBM i サブスクリプション期間ライセンスの保留を解除します。
Q: 2024年5⽉7⽇以降、IBM i 永続ライセンスを持つ既存のソフトウェア・グループ P05 あるいはP10 の Power9/Power10 マシンについて、
- 既存マシンに IBM i 永続ライセンスのプロセッサーライセンスまたはユーザーライセンスを追加購⼊できますか?
A: はい。永続ライセンスの IBM i プロセッサーライセンスまたはユーザーライセンスを追加購⼊できます。 - IBM i 永続ライセンスの SWMA を更新することはできますか?
A: はい。IBM i 永続ライセンスの 更新 SWMA は引き続き提供されます。 - 2024年5⽉7⽇以降、既存の IBM i 永続ライセンスをサブスクリプション期間ライセンスに移⾏する必要はありますか?
A: いいえ。既存マシンにある既存の IBM i 永続ライセンスは、そのまま使⽤することができます。前述のように SWMA を更新することもできます。
Q: 2024年5⽉7⽇以降、IBM i 永続ライセンスを持つ既存のソフトウェア・グループ P05 あるいはP10 の Power8 以前のマシンについて、
- 既存マシンに IBM i 永続ライセンスのプロセッサーライセンスまたはユーザーライセンスを追加購⼊できますか?
A: はい。永続ライセンスの IBM i プロセッサーライセンスまたはユーザーライセンスを追加購⼊できます。 - IBM i 永続ライセンスの SWMA を更新することはできますか?
A: はい。IBM i 永続ライセンスの 更新 SWMA は引き続き提供されます。 - 2024年5⽉7⽇以降、既存の IBM i 永続ライセンスをサブスクリプション期間ライセンスに移⾏する必要はありますか?
A: いいえ。IBM i サブスクリプション期間ライセンスは、Power9, Power10 マシンのみでサポートされます。
⽀払い
Q:サブスクリプション期間ライセンスを購⼊した場合、⽀払いは期間中にわたって⾏われますか? 例えば、⽉ごとに⽀払うことはできますか?
A: いいえ、e-config でサブスクリプション期間ライセンスをオーダーする場合、⽀払いオプションは変更されません。⽀払いは前払いとなります。
仮想シリアル番号、IBM i サブスクリプションと永続ライセンスの組み合わせ、Power Enterprise Pools 2.0
Q: IBM i サブスクリプションおよびサブスクリプション LPP を仮想シリアル番号 (VSN) でオーダーできますか?
A: はい。
Q: ⼀つのシリアル番号に IBM i サブスクリプションと永続ライセンスを混在できますか?
A: いいえ、⼀つのシリアル番号で異なるライセンス・タイプを組み合わせることはできません。つまり、特定の物理シリアル番号または仮想シリアル番号 (VSN) 上で、IBM i サブスクリプションまたは永続ライセンスのいずれかを使⽤することはできますが、両⽅を使⽤することはできません。
物理シリアル番号と仮想シリアル番号は完全に独⽴しているため、物理シリアル番号に IBM i 永続ライセンスを持つマシンに仮想シリアル番号の区画を割り当てて、その区画に IBM i サブスクリプション期間ライセンスを導⼊することができます。
Q: ⼀つの Power Enterprise Pool (PEP) 2.0 に、IBM i サブスクリプションと永続ライセンスを混在できますか?
A: はい、⼀つのマシンのシリアル番号で IBM i サブスクリプション期間ライセンスと IBM i 永続ライセンスを組み合わせない限り、⼀つのプール内に両⽅のタイプのマシンを置くことができます。
例えば、⼀つの PEP 2.0 に、1台のマシンには 2 年間のIBM i サブスクリプション期間ライセンスが10あり、2台⽬のマシンには IBM i 永続ライセンスが2つあり、3台⽬のマシンには IBM i 永続ライセンスが2つあります。
IBM i ライセンスの基本キャパシティーは 14 あります。 IBM i サブスクリプション期間ライセンスが更新されない場合、2年間の期間の満了時に、この PEP 2.0 には 4 つの IBM i の基本キャパシティーの使⽤権が付与されます。
IBM i サブスクリプション期間ライセンスの移管
Q: マシンに IBM i サブスクリプションを取得したら、それを別のマシンに移管できますか?
A: IBM は、マシン間の IBM i サブスクリプションの移管をサポートする予定です。
例
- お客様は、IBM i サブスクリプション期間が 2年間残っている Power9 マシンを所有しています。
- お客様は Power10 マシンを購⼊し、残りの IBM i サブスクリプション期間を新しい Power10 マシンに移管します。
Capacity Backup (CBU)
Q: 本番機と CBU 機の組み合わせでは、本番機が IBM i 永続ライセンスを持ち、CBU 機が IBM i サブスクリプション期間ライセンスを持つことができますか? あるいはその逆も可能ですか?
A: 本番機と CBU 機の両⽅について、IBM i の要件は、IBM i 永続または IBM i サブスクリプションのいずれかで満たすことができます。 例えば、IBM i 永続ライセンスが本番機にあり、IBM i サブスクリプションが CBU 機にある場合や、その逆の状況で、本番機に IBM i サブスクリプションがあり、CBU 機にIBM i 永続ライセンスがある場合があります。
特定のマシンでは、IBM i ライセンスはすべて永続であるか、すべてがサブスクリプションである必要があります。1つのシリアル番号に IBM i 永続ライセンスとサブスクリプションを組み合わせることはできません。
CBU 機にサブスクリプション期間ライセンスがある場合、LPP の適格なテンポラリキーは、IBM i のサブスクリプション期間に合わせて⽣成されます。
ソフトウェア・ライセンスキー
Q: IBM i サブスクリプション期間ライセンスでは、有効期限のあるキーが発⾏されますか?
A: はい。キーの有効期間は、購⼊したサブスクリプション期間と⼀致しますが、更に60⽇間のバッファー期間を追加します。追加のバッファー期間により、オーダーが処理されるまでの時間を確保します。具体的には、オーダーの出荷⽇に基づいてライセンス権とキーが作成され、その後60⽇が追加されます。
例:
1年間の5770-SS1、プロセッサー数量=1、ユーザー数=10、出荷⽇︓2024年5⽉1⽇
キーの有効期限 = 1年 (2025年5⽉1⽇) + 60⽇、つまり 2025年6⽉30⽇
今後この 60⽇間のポリシーに変更があった場合は、IBM の発表レターで発表されます。
Q: IBM i サブスクリプション期間ライセンスのキーは、いつ ESS で利⽤できるようになりますか?
A: IBM i サブスクリプション・ライセンスが ESS でアクティブ化される時です。
キーの有効期限は、IBM i サブスクリプション・ライセンスのアクティベーション⽇とは関係がないことに注意してください。代わりに、上記の質問で述べたように、キーの有効期限はオーダーの出荷⽇に60⽇を加えた⽇に基づいて設定されます。例: ライセンスキーの有効期限は 2025年7⽉24⽇に設定されています。2024年11⽉30⽇にサブスクリプション期間ライセンスをアクティブ化し、キーを取得します。 ライセンスキーの有効期限は当初の設定どおり 2025年7⽉24⽇で、期間を更新するまでです。
Q: IBM i オペレーティング・システムのサブスクリプション期間ライセンスのキーの有効期限が切れるとどうなりますか?
A: 期限切れまたは期限切れのキーに対する IBM i の実装には変更はありません。
IBM i フィーチャー 5050, 5101, 5102, 5103 の場合、有効期限が切れる 14⽇前に警告メッセージが発⾏されます。
- IBM i 基本フィーチャー 5770-SS1 5050 のキーの有効期限が切れた場合、有効期限が切れた後に次回システムがリブート (IPL) されると、有効なキーがインストールされるまで IPL が停⽌します。更新をオーダー中に 5770-SS1 5050 の暫定キーを必要とする場合は、Entitled Systems Support (ESS) ポータルの「Interim Key」機能 (「My Entitled Software」および「IBM i Software Keys」) を使⽤してください。
- IBM i プロセッサー・フィーチャー (5770-SS1 5051) の有効期限が切れると、コンプライアンス違反のメッセージが 1時間ごとに発⾏されます。
Q: ソフトウェア・キーの有効期限が切れる前に、警告メッセージはどのくらいの期間発⾏されますか?
A: IBM i オペレーティング・システムのキーの有効期限切れに関する警告メッセージの実装に変更はありません。キーの有効期限切れに関する警告メッセージは、有効期限⽇の14⽇前から発⾏されます。
ライセンス・プログラム・プロダクト (LPP)
Q: IBM i サブスクリプション期間ライセンスで、IBM i サブスクリプション期間のオーダーには含まれないライセンス・プログラム製品 (LPP) はどれですか?
A: 以下の LPP は個別にオーダーされ、IBM i サブスクリプション期間ライセンスには含まれません。
- Backup, Recovery, and Media Services (BRMS) (5770-BR1, 5770-BR2)
- Rational Development Studio for i (5770-WDS)
- PowerHA SystemMirror for i (5770-HAS)
- Cloud Storage Solutions for i (5733-ICC)
- Db2 Mirror for i (5770-DBM)
- Rational Developer for i (Power チャネルでオーダー (5733-RDW) あるいはパスポート・アドバンテージでオーダー)
- ARCAD Observer for IBM i (5733-AO1)
- ARCAD RPG Converter for IBM i (5733-AC1)
- IBM i Modernization Engine for Lifecycle Integration (“Merlin”, パスポート・アドバンテージでオーダー)
個別にオーダー(無償):
- Web Enablement : 選択されたバージョンの WebSphere Application Server (5733-WE3、5722-WE2) が含まれます。
- Cryptographic Device Manager (5733-CY3)
- OmniFind Text Search Server for DB2 for i (5733-OMF)
Q: IBM i サブスクリプション期間ライセンスでは、どのライセンス・プログラム製品 (LPP) およびIBM i 機能が IBM i サブスクリプション期間のオーダーに含まれますか?
A: 下記の LPP および IBM i 機能が IBM i サブスクリプション期間ライセンスに含まれています。
注:従来ライセンスキーが必要であった IBM i フィーチャーおよび LPP について、ライセンスチェックを削除し、それによってソフトウェア・ライセンスキーの⼊⼒を不要とするために必要な PTF に関する情報については、「IBM i Portfolio Simplification (IBM i ポートフォリオの簡素化)」を参照してください。
以下の IBM i (5770-SS1) 機能が IBM i サブスクリプション期間に含まれています。
- オプション48 Db2 Data Mirroring (Db2 Mirror, 5770-DBMで提供) を除くすべてが含まれています。
以下の LPP が IBM i サブスクリプション期間に含まれています。
- Rational Application Management Toolset (5770-AMT)
- Administration Runtime Expert (Application Runtime Expert とも呼ばれます) (5733-ARE)
- AFP Font Collection (5733-B45)
- Advanced DBCS Printer Support (5761-AP1)
- Communications Utilities (5761-CM1)
- CICS® Transaction Server (5770-DFH)
- HTTP Server (5770-DG1)
- Facsimile Support for i (5798-FAX)
- AFP DBCS Fonts (5769-FN1)
- AFP Fonts (5769-FNT)
- InfoPrint Server (5722-IP1)
- Advanced Job Scheduler (5770-JS1)
- Developer Kit for Java (5770-JV1)
- Managed System Services (5770-MG1)
- Network Authentication Enablement (5770-NAE)
- Performance Tools (5770-PT1)
- Query for i (5770-QU1)
- System Manager (5770-SM1)
- Db2 Query Manager & SQL Dev Kit (5770-ST1)
- TCP/IP Connectivity Utilities (5770-TC1)
- Transform Services (5770-TS1)
- Universal Manageability Enablement (5770-UME)
- XML Toolkit (5733-XT2)
- IBM i Access Family (5770-XW1)
Q: お客様が初めに5年の期間をオーダーした場合、次の更新の期間も5年にする必要がありますか?
A: いいえ、元と同じ期間で更新する必要はありません。
Q: IBM i サブスクリプション期間ライセンスを取得したマシンに、追加の IBM i サブスクリプション期間ライセンスを取得できますか?
A: はい、シナリオの例:
- 有効期限が2026年3⽉14⽇の2年間の 1 プロセッサー・ライセンスの IBM i サブスクリプション期間をオーダー
結果: 5770-SS1 数量=1、有効期限 2026年3⽉14⽇ - 2025年1⽉1⽇に、このマシンに 1年間のプロセッサー・ライセンスを1つオーダー
結果: 5770-SS1 数量=2、有効期限 2025年12⽉31⽇ - 2025年12⽉31⽇の有効期限が切れると、新しいキーが⽣成されます。
結果: 5770-SS1 数量=1、有効期限 2026年3⽉14⽇
IBM i テンポラリーライセンスと移⾏
Q: お客様は、IBM i テンポラリーライセンス (5733-ITL) を IBM i サブスクリプションと組み合わせて使⽤することができますか?
A: はい、使⽤例:
- お客様には 1コアのサブスクリプション期間があり、⼀時的に3か⽉間追加のコアが必要です。
- IBM i サブスクリプション期間ライセンス 1コア、期間は 2025年12⽉31⽇に終了します。
5770-SS1 5051 数量=1、有効期限 2025年12⽉31⽇ - 1コアの ITL を 3か⽉間購⼊します。お客様は ITL を開始し、キーの有効期限は 2024年7 ⽉31⽇です。
5770-SS1 5051 数量=2、有効期限 2024年7⽉31⽇ - 2024年7⽉31⽇の有効期限が切れると、現⾏のライセンス資格と期間を反映してキーが再⽣成されます。
5770-SS1 5051 数量=1、有効期限 2025年12⽉31⽇
Q: 新しい IBM Power S1014 (9105-41B) 8 コア・プロセッサー (ソフトウェアグループP10) を購⼊し、移⾏オファリングを使⽤して、IBM i 永続ライセンスを IBM i サブスクリプション期間ライセンスに移⾏します。この移⾏に、ソフトウェアグループ P10で許可されている標準の移⾏期間である 30 ⽇よりも⻑くかかる場合、IBM i テンポラリーライセンス (5733-ITL) を取得する必要がありますか?
A: シナリオ
- お客様が移⾏オファリングを使⽤して、IBM i 永続ライセンスを IBM i サブスクリプション期間ライセンスへ移⾏する場合で、移⾏期間が標準で許可される並⾏稼働期間の30⽇間を超える場合、お客様は超過する移⾏期間の IBM i テンポラリーライセンスを購⼊することができます。
- IBM i 永続ライセンスを IBM i サブスクリプション期間ライセンスへ移⾏せずに、お客様が新規マシンに IBM i サブスクリプション期間ライセンスを新規に購⼊する場合は、お客様は新旧両⽅のマシンで IBM i ライセンスを取得していますので、移⾏のために IBM i テンポラリーライセンスを購⼊する必要はありません。
Power ソフトウェアの side-by-side 移⾏ポリシーについては、IBM Power ソフトウェア移⾏ポリシーを参照してください。
P20/P30 のプラン
Q: ソフトウェアグループ P20 および P30 は、この移⾏の影響を受けますか?
A: IBM i ソフトウェアグループ P20 および P30 は、これまでの IBM i ビジネス変⾰の発表の影響を受けません。したがって、P20 および P30 のお客様は、システムの置き換えを検討するときに利⽤できる現⾏のオプションを選択できます。つまり、新しい IBM i サブスクリプション期間ライセンスを取得する、新しい IBM i 永続ライセンスを取得する、または IBM i 永続ライセンスを新しいマシンに移管するなどです。このポリシーの変更は、IBM の発表レターで発表されます
※オリジナルのFAQからライセンスの発注方法など、ユーザーには影響のない部分を割愛しています。ビジネス・パートナーでFAQ全文を参照したい場合には、こちらに掲載の本文をご確認ください(PartnerPlusのIDでログインが必要)。
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