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2026.01.15

【AI with IBM i】2026年:AIが全てのIBM iユーザーに影響を与える年

【AI with IBM i】2026年:AIが全てのIBM iユーザーに影響を与える年

IBM i のCTOであるスティーブ・ウィル氏が、IBM iにおけるAIにとって、大きな転換点となるであろう内容(IBM Bobのリリースやエージェント型AIへの注力など)を紹介します。(編集部)


2026年1月13日 スティーブ・ウィル

私はこれまで16年以上にわたりIBM iのブログ記事を書き続けてきました。その間に、テクノロジーは数多くの重要な進歩を遂げてきました。2023年のIBM i誕生35周年記念イベントで、テクノロジーの進歩の多くを振り返ることは、私にとって最高の楽しみの一つでした。そして、この記事のタイトルが示す通り、2026年には大きな転換点が訪れます。それは、2026年はAIがIBM iユーザーに広く影響を与え始める年になる、ということです。

本記事では、AIについて大局的な視点で紹介します。そして、今後1年、詳細が発表される都度、AIの果たす役割が具体的に定義されていくことになるでしょう。

ソフトウェア開発 – IBM i 向けアプリケーション開発のための「IBM Bob」

約2年前から、IBM iのアプリケーション開発を支援するAIの可能性について議論を重ねてきました。2024年春の「COMMON POWERUp」で、RPG開発に生成AIを適用するプロジェクト(RPG Code Assistant)の開始を公表して以来、ブログ記事、メディア記事、ポッドキャスト、ウェブキャストなどを通じて、プロジェクトの進捗を報告してきました。その過程で、私たちの目標はRPGだけに留まらず、既存コードの理解を超えた領域へと拡大しました。

皆さんの多くは、IBM Bobのプレビューについてご存知でしょう。IBM Bobは、IBM iのソフトウェア開発に携わるあらゆる人々を支援します。企業がIBM Bobを導入するということは、CTOからアプリケーション・アーキテクト、ディベロッパー、テスト・エンジニア、開発チームに至る全員のために、専属のアシスタントを雇うようなものです。

IBM Bobは、一般的なプラットフォームの開発者に役立つ基本的な機能を備えているだけでなく、IBM i上で動作するあらゆる言語(RPG、COBOL、CL、SQL、Javaなど)で書かれたコードを扱うIBM i開発者向けの機能も備えています。最終的に、IBM Bobはソフトウェア・ライフサイクルの全ての段階、そして、全てのタスクを支援することになります。

あなたがRPGの初心者なら、IBM BobはベテランのRPGプログラマーとして、10年前に退職した誰かが書いたコードの理解、モダナイゼーション、機能追加を助けてくれます。あなたが経験豊富な開発者で、大規模なアプリケーション全体にわたる新しい機能を設計する必要がある場合、IBM Bobはプロジェクトの整理を助け、最も労力を要する箇所を指摘してくれます。ソースコード、データ定義、UIポイントなどの面倒な調査をIBM Bobが行うことで、設計段階で作業すべき箇所をチームが見落とす可能性が大幅に低下します。

私はここ数ヶ月間、IBM Bobについて話してきましたが、まもなく詳細(出荷時期、価格体系、検証済みのIBM i関連タスク、実行方法など)を発表する予定です。

コミュニティーのメンバーの一部は、IBM Bobを実業務でテストしており、素晴らしい反響が寄せられています。一例を挙げると、Heartland Co-opに勤務し、COMMON Americas Advisory Councilのメンバーでもあるトッド・スチュワート氏は、製品版がリリースされる前の段階からBobを使用して業務の生産性を高めています。私が特に気に入っているのは、IBM Bobを使って記録的な速さでバグを見つけたというエピソードです。

また、IBM iにおけるIBM Bobの動きをご覧になりたい方は、COMMONのウェブサイトで公開されている「Guided Tour」のウェブキャストや、YouTubeにあるIBM iのコードでBobを使用している動画集をご覧ください。

IBM iにおけるエージェント機能 – MCP、ツール、その他

テクノロジー業界の多くの人々がAIの爆発的普及を注視し、AIの基本要素を学ぼうとしています。

エージェント型AIは、AIの基本要素の一つです。他の多くのテクノロジーと同様、エージェント型AIも急速に複雑化する可能性があります。そこで、2026年にIBM iとそのユーザーに影響を与え始めるエージェント型AIの重要なポイントを、大局的な視点で説明します。

エージェント型AIという名前は、「エージェント」と呼ばれるソフトウェアが、人間やソフトウェアをAIサービスに接続することに由来しています。「エージェント」を理解する簡単な方法は、「チャットボットと会話する際にやり取りしているAIソフトウェア」のことであると解釈することです。AIエージェントと対話すると、エージェントはあなたの質問に答えたり、リクエストされたアクションを実行するために役立つ一連の「ツール」を探したりします。「ツール」とは、実際には情報を持っていたり、アクションを実行する能力を備えている、プログラムやサービスのことです。

2025年後半、私たちは、IBM iがシステムレベルで「IBM iから情報を取得し、IBM i上でアクションを実行するためのツール」を提供できるサーバーを持つという構想のプレビューを開始しました。そのサーバーは、Model Context Protocol (MCP)と呼ばれるプロトコルを使用します。エージェントは、ツールと対話するためにMCPプロトコルを使用できるサーバーを探します。

私たちのチームは、IBM i MCPサーバーの初期バージョンを公開しており、2026年には少なくとも500個のツールを作成することを目標に掲げています。現時点では、IBM iのセキュリティーに関する質問に答えるためにMCPクライアントが使用できるツールをいくつか共有しています。

エージェント型AIの分野では、IBMが唯一のプレイヤーということではありません。アプリケーション開発やシステム管理製品を提供する複数のベンダーも、エージェント対応に投資しています。これは素晴らしいことです。エージェント型AIへの投資が複数のベンダーによって為されているという事実は、IBM iがモダンなプラットフォームであることの新たな証明と言えるでしょう。IBMとIBM iコミュニティーは、常に新しい機能を追加し続けているのです。

このようなAIへの投資により、2026年末までに、IBM iコミュニティーの過半数が、利用しているIBM i環境でAIを使用するようになるでしょう。そして、数年以内には、全てのユーザーにおいて、IBM iの運用やアプリケーションに、AIが統合されることになります。

未来はここにあります。IBM iの準備は整いました。2026年をまた素晴らしい一年にしましょう!


本記事は、TechChannelの許可を得て「2026: The Year AI Affects All IBM i Users」(2026年1月13日公開)を翻訳し、日本の読者に必要な情報だけを分かりやすく伝えるために一部を更新しています。最新の技術コンテンツを英語でご覧になりたい方は、techchannel.com をご覧ください。

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