当サイト(iWorld)掲載記事の1つに、「IBM i 関連の脆弱性情報」があります。この記事は、IBM Product Security CentralのSecurity Bulletinsに掲載されるIBM iに関係する脆弱性(および、適用が推奨されるPTF)の情報を翻訳して掲載しているもので、2022年から編集を開始しています。
- 1年を経過する都度、「2025年の IBM i 関連の脆弱性情報」のように記事を分割し、都度更新している記事自体に掲載する情報は当該年分のみとしています。
- IBM i 関連の脆弱性情報の、2025年の月間表示回数の平均は、193回でした。
スパイクアクセスを誘因した「Navigator for i に存在する複数の脆弱性」
2026年8月25日、件名を「IBM i関連の脆弱性情報を念のためご確認ください」とした、iWorldのメールマガジンを配信しました。同月の11日と12日に大量の脆弱性情報が公開されたことと、クリティカル(CVSSベーススコア** 9.0以上)に分類される脆弱性が多数含まれていたことから、この件名に決めました。
**CVSSベーススコア:ソフトウェアやシステムの脆弱性を評価し、0.0から10.0の範囲で数値化した指標
緊急性が高い脆弱性があるにも関わらず「念のため」と抑制した表現を用いた理由は、セキュリティーに関係する言葉を含む件名のメールマガジンは開封率が下がる傾向が顕著であるためです。歴史的に、IBM iはハッキングやウイルスに強いオペレーティングシステムとして知られているので、セキュリティー関連の件名の時は開封意欲が削がれるのでしょう。それでも、今回ばかりは開封されて欲しかったため、危機感を感じさせる表現を避けたのです。

iWorldメールマガジンの序文エリア
8月11日に公開された脆弱性情報の中には、多くのIBM i関係者が利用しているであろうNavigator for iに関する情報が含まれていました。(合計21の脆弱性が、CVSSベーススコア 9.6~4.3の範囲で存在しています)
優先的に見ていただくべき情報との判断から、掲載している場所に直行できるようなリンクを設置し、コンテンツエリアの上にある序文にも配したところ、メールを開封してくださった方々の36.7%にクリックされました。
そして、「IBM i 関連の脆弱性情報」記事そのものの表示回数の推移を、2026年8月1日から9月13日の範囲で確認したところ、以下のグラフのような結果でした。
※スパイクしているのが8月25日です。

「IBM i 関連の脆弱性情報」記事の表示回数
また、Navigator for iの脆弱性であるがゆえに関心が持たれたことは、脆弱性を解消するPTFのダウンロードリンクのクリックがIBM i 7.5用を中心に発生したことから確認できました。
- 2026年8月11日に公開されたNavigator for iに存在する脆弱性情報への直行リンク
- 2026年8月25日に配信したiWorld メールマガジンのブラウザー表示版
- 2026年8月11日に公開されたNavigator for iに存在する脆弱性に対するPTF情報
IBM iの
リリース5770-SS1 Option.3
PTF 番号PTFダウンロードリンク 7.6 SJ10887 https://www.ibm.com/mysupport/s/fix-information?legacy=SJ10887 7.5 SJ10888 https://www.ibm.com/mysupport/s/fix-information?legacy=SJ10888 7.4 SJ10890 https://www.ibm.com/mysupport/s/fix-information?legacy=SJ10890 7.3 SJ10891 https://www.ibm.com/mysupport/s/fix-information?legacy=SJ10891
脆弱性情報への関心は一過性か否か
本記事の冒頭で、「IBM i 関連の脆弱性情報の、2025年の月間表示回数の平均は、193回でした。」と紹介しました。そして、スパイクアクセスが発生した2026年8月単月の「IBM i 関連の脆弱性情報」の表示回数は、648回でした。
一方、海外に目を向けると、Fortraが実施しているIBM i Marketplace Surveyおいて、2017年から2025年まではサイバーセキュリティーがIBM i関係者の最大の関心事でした。しかし、Fotraの「IT Initiatives Trends: 2026 IBM i Marketplace Survey Results」によると、2026年はIBM iスキルがIBM i関係者の最大の関心事という結果だったのです。(サイバーセキュリティーは、2位)
この結果は、サイバーセキュリティーへの関心が下がったというよりも、IBM iスキルに対する懸念が最大限に高まっている、と評価することが正しそうです。

人気記事コーナー
当サイト(iWorld)は記事の順位付を実施していませんが、「アクセスした時点で、表示回数が多い5つの記事」を、トップページの「人気記事」コーナーに表示しています。そして、表示位置の変化はあれど、2026年は「IBM i 関連の脆弱性情報」記事が、ほぼ常時「人気記事」コーナーに表示されています。
2025年は、「IBM i 関連の脆弱性情報」記事が「人気記事」コーナーに表示されないことが何度もありましたので、2026年は2025年よりも月間表示回数が増えていることは容易に想像できます。
実際に表示回数のデータを確認したところ、(表示回数が多かった8月を除く)2026年の1月から7月の月間表示回数の平均は271回であり、2025年の月間表示回数の平均である193回を大きく上回っていました。この結果を踏まえると、IBM iの脆弱性情報への関心の高まりは一過性ではなく、増加傾向にあると言えそうです。

2025年1月1日から2026年8月31日までの月単位の表示回数の推移
念のため、「IBM i 関連の脆弱性情報」記事への流入経路を確認したところ、以下画像の結果でした。

「IBM i 関連の脆弱性情報」記事への主要な流入経路(2026年1月1日から9月13日)
画像では、googleのオーガニック検索からの流入は3番目となっています。ただ、流入経路が特定できなかったアクセスであるdirectの割合が多いことと、hs_emailにスパイクアクセスが発生した8月が含まれていることを考慮すると、実質的にはオーガニック検索からの流入が「IBM i 関連の脆弱性情報」記事における主軸と言えるでしょう。
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筆者
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株式会社イグアス |













IT staffing shortages are affecting departments worldwide, including IBM i organizations.
This growing concern regarding IBM i skills is exactly why IBM is investing in AI projects like Bob, a new unified code assistant set to hit the market in 2026.
(IT Initiatives Trends: 2026 IBM i Marketplace Survey Results より)