2026年7月14日、Power11プロセッサーを搭載する「IBM Power S1112」が発表されました。出荷開始日は同年の7月24日です。
Power11プロセッサー搭載サーバーには、以下のマシンモデルがあります。
スケールアウト・モデル- Power S1112(ラックマウント型 9242-21B、タワー型 9242-21T)
- Power S1122(9824-22A)
- Power L1122(9856-22H)
- Power S1124(9824-42A)
- Power L1124(9856-42H)
- Power E1150(9043-MRU)
- Power E11Power 80(9080-HEU)
今回発表されたPower S1112は、ラックマウント型筐体の9242-21Bと、タワー型筐体の9242-21Tの2モデルで提供されます。
IBM Power S1112の仕様 他
| Power S1112 MTM : 9424-21B/22T |
||
|---|---|---|
| プロセッサー モジュール |
Power11 Processor(#EJMT) |
Power11 Processor(#EJSV) |
| 最大メモリー容量 | ||
| 最大内蔵ストレージ | ||
| PCIe スロット数 | 2 PCIe G4 x8 |
2 PCIe G4 x8 |
| その他 | 両方選択可能 |
|
| I/O 拡張ドロワー | (ラック型のみ) |
|
1. ハードウェア基本構成

筐体
1ソケット、2U ハーフサイズ、ラック型/タワー型の両対応
4コア:ラック型/タワー型どちらも選択可能
10コア:ラック型のみ
プロセッサー
Power11 SMT8コア搭載
構成:4コアまたは10コア/サーバー(最大10コア)
PCIe スロット
本体:4スロット(PCIe Gen4 HHHL)
1/2 I/O Drawer (#ENZ0) 接続時:最大9スロットまで拡張可能(ラック型のみ)
2. メモリー、ストレージ
メモリー
DDR5 DDIMM スロット × 4基、最大 512GB
DIMM容量:32GB / 64GB / 128GB から選択
メモリー帯域幅:256 GB/s(ソケットあたり)
DRAMスピード:4000 または 4800 MHz
メインメモリーの暗号化によるセキュリティー強化
内蔵ストレージ
NVMe U.2 ベイ × 最大4基、最大 12.8TB
ドライブ容量:0.8TB / 1.6TB / 3.2TB から選択
SAS デバイスは非対応
NVMe ドロワーは非対応
RDX 非対応
3. IBM i P05 シナリオ
サーバーは 4コアまたは10コアを選択可能
システム全体のメモリー制限なし(最大512GBまで構成可能)
IBM i 区画のメモリーは合計 64GB に制限
4コア選択時、必要なコア数が少ない場合は、最大3コアを非アクティブにした構成も可能

従来、ハイパーバイザーに約14GBのメモリーが消費されていたため、IBM i P05の上限である64GBをフルに活用することができませんでした。
この制約が、Power S1112では解消されます。128GBのメモリーを搭載した場合、IBM i 区画に64GBをそのまま割り当てることが可能となり、残りのメモリーはVIOS・Linux・AIXなど他の区画で有効に活用できます。また、IBM i に64GBをフルで割り当てることで、シングル・レベル・ストレージ(SLS) を最大限に活用できるようになります。
64GBをフルに使えるようになったことは、単なるメモリー増加にとどまらず、IBM i システム全体のパフォーマンス底上げにつながります。
4. 電源/省電力/セキュリティー/管理
電源:2× 800W(110/220 VAC、C14 inlet)
システム全体のメモリー制限なし(最大512GBまで構成可能)
EU エネルギー効率要件を満たす Titanium 電源
セキュアブート対応
Enterprise BMC 管理
5.サポートOS
AIX 7.2 & 7.3 or later
IBM i 7.4, 7.5 & 7.6 or later
RHEL 9.6 & 10.2 or later
RHOCP 4.22 or later
SLES 15 & 16 or later
VIOS 4.1.2.10, VIOS 4.1.1.30
IBM Power S1012との構成比較
Power S1012からPower S1112になって変化した構成要素は、以下の通りです。
プロセッサー:最大コア数が8コア(S1012)から、10コアに。(1コア構成と8コア構成は廃止)
電源:最大ソケット電力が240W(S1012)から、285Wに。
メモリー
・規格:DDR4 ISDIMM(S1012)からDDR5 DDIMMに。
・最大容量:256GB(S1012)から512GBに。
・DIMM容量ラインアップ:(S1112は) 32GB/64GB/128GB に刷新。
拡張性
・I/O Drawer:非対応(S1012)から、ラック型のみI/O Drawer対応に。
・NVMe Drawer:非対応(S1012およびS1112)。
ストレージ:RDX対応(S1012)から非対応に。
| プロセッサー世代 | ||
| 最大コア数(SMT-8) | 4コア 1コア(タワー型のみ) |
4コア |
| ソケット最大電力 | 195W(タワー型) |
|
| メモリー規格 | (プレナー上にメモリーバッファ) |
|
| メモリー・スロット数 | ||
| 最大メモリー容量 | (S1012の2倍) |
|
| メモリー帯域幅 | (S1012の2.5倍) |
|
| PCIeスロット数 | (2× G5 x8/G4 x16、1×G5 x8) |
(2× G4 x16、2× G4 x8) |
| 内蔵ドライブ | (RDX 対応) |
(RDX 非対応) |
| 最大ストレージ容量 | ||
| ストレージ規格 | ||
| I/O 拡張ドロワー | (ラック型のみ) |
|
| 筐体タイプ | ※ 10コアはラック型のみ |
|
| セキュアブート | ||
| 非サポート機能 | (LPMは後日サポート予定) |
Power S1012とPower S1112の筐体サイズ比較
| タワー型-高さ | ||
| タワー型-奥行 | ||
| タワー型-幅 | ||
| タワー型-重量 | ||
| ラック型-高さ | ||
| ラック型-奥行 | ||
| ラック型-幅 | ||
| ラック型-重量 |
Power S1012とPower S1112とのパフォーマンス比較
| CPW(4コア) | ||
| rPerf(4コア) | ||
| rPerf(最大コア) |
関連リンク
- IBM Power S1112 製品ページ(日本IBM)
- IBM Power11プロセッサー搭載サーバーのラインアップ
- Power11のポートフォリオ|新・IBM i入門ガイド[基礎知識編]
(当記事の筆者が執筆したiMagazineの記事)
筆者
|
|
日本アイ・ビー・エム株式会社 Qiitaアカウント:@imao0610 |












