こんにちは!今回は、2025年10月にアメリカ・フロリダ州オーランドで開催された「IBM TechXchange Conference 2025」に参加したレポートをお届けします。
今年はありがたいことにIBM Championに選出いただき、その熱量を実際に感じたくて、初めて現地で参加してきました。約8,000人の技術者が集まったこのイベントの目的はシンプルで、最新技術をキャッチアップし、世界の技術者コミュニティーとリアルに交流すること。その成果をご報告します!

学びと技術の熱量
企業AIの未来を体感した基調講演
今年のカンファレンスの主役は、間違いなくエンタープライズAIでした。特に、watsonxを中核としたAIの進化や、それを企業の業務プロセスに組み込む「エージェント・オーケストレーション」のデモは本当に圧巻でした。
初日の基調講演では、未来の技術戦略として、Anthropicとの戦略的パートナーシップ、開発者支援AI「Project Bob」、そしてインフラ管理を革新するProject Infragraphという3つの新しい取り組みが紹介されました。
特に、AI技術の習得を通じてパートナー様への価値提供を目指している自分にとって、「Anthropicの技術がIBMのソフトウェア・ポートフォリオで活用される」という期待を抱く発表はとても興味深いものでした。さらに、アプリケーション開発者の生産性向上を目的に、コード生成だけでなく開発作業全体を支援することを目指すProject Bobの登場も、開発の未来を左右する重要な発表として受け止めました。
F1で有名なFerrariがAIを使ってファン体験を再定義している事例や、AIエージェントがシステム障害を検知して自動修復するライブデモなどもあり、AIが単なるツールではなく、企業の中心にしっかり組み込まれている姿を目の当たりにする体験でした。
実際に手を動かしてスキルを「蓄積」
TechXchangeの最大の魅力は、座学で終わらない実践的なセッション、特にハンズオンラボがとても充実していた点です。
私は業務にすぐ活かせるよう、watsonx Orchestrateに外部システムを連携させるためのOpenAPI仕様の理解と実装を学ぶハンズオンに参加しました。これは、AIを単なるチャットボットで終わらせず、実際の業務アクションに繋げるために欠かせないスキルです。
資料を読むだけではなかなか分からない部分も、現地で講師を前に手を動かして試すことで「なるほど、こういうことか」と実感できました。その経験は、確かなスキルの蓄積に繋がったと感じています。
交流とネットワーキングの広がり
「Sandbox」展示エリアでの知見獲得
会場の中心にあった巨大な展示エリア「Sandbox」は、技術の熱気に包まれていました。1,500を超えるセッションに呼応するかたちで展示やデモがずらりと並び、まさに技術の宝箱のような空間です。私はブースを回りながら、世界の最新動向をしっかり“目利き”してきました。
具体的な議論にはなかなか加わりづらかったですが、いろんなデモや展示を観察することで「パートナー様や自社でのこういう課題にこの技術はどう応用できるか?」という視点で多くのヒントを得ることができました。この広大な会場で得た知見は、帰国後の課題解決のアイデアとして大きな糧になりそうです。
IBM Championとしての特別な繋がり
今回、IBM Championとして参加したことで、一般参加とはひと味違う貴重な交流の機会もいただきました。
まず、Champion専用のWelcomeセッションで温かく迎え入れてもらい、仲間入りした実感を強く持つことができました。さらに、IBMの技術エキスパートとのラウンドテーブルや、技術リーダーによるパネルディスカッションといったクローズドなセッションを通じて、通常では聞けない深い洞察や、技術の裏側にある考え方を学ぶことができました。
こうしたグローバルなネットワークは、国や言語の壁を越えて技術への情熱を共有できる貴重な財産であり、帰国後も情報交換を続けていける関係として発展していく予感があります。
オーランドでの特別な夜
ユニバーサル・スタジオでの特別イベント
会期中のある夜には、参加者限定のユニバーサル・スタジオ特別イベントが開催されました。
会場となったのは、Universal Orlando ResortのIslands of Adventure。昼間は真剣にセッションに臨んでいた参加者たちが、夜にはリラックスした雰囲気で交流を深めていました。
私もハリー・ポッター エリアでアトラクションを楽しみつつ、バタービール™を片手に他国のエンジニアの方々とお話しすることができました。
こうしたカジュアルな場があったおかげで、セッションでは得られない距離感で交流できたのは貴重な経験でした。改めて、こうした機会を用意してくれたIBMに感謝しています。
帰国後の展望
IBM TechXchange Conference 2025は、最新技術の知識アップデート、業務に活かせるスキルの習得、そして国境を越えたコミュニティーとの交流が凝縮された最高の体験でした。
この熱量と最先端の知見を、日本のコミュニティーやお客様の課題解決に還元していくことが、IBM Championとしての自分の使命だと感じています。今後も技術を深掘りし、この広がったネットワークを大切にしていきたいと思います。
(本記事は、執筆にあたりOpenAI ChatGPT, Google Geminiを利用し、その出力を参考にしています。)
筆者
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株式会社イグアス |













株式会社イグアスの社員でIBM Championでもある松尾 賢治が、2025年10月に開催された「IBM TechXchange Conference 2025」に参加しました。松尾によるIBM Champion視点を含む報告記事をご一読ください。(編集部)