主にIBM i 初心者の方向けに、WebでこんなところにもIBM i情報があることをお知らせする「ここにもIBM i 情報」のコーナーですが、その集大成のような記事がQiitaにて公開されました。
https://qiita.com/ibm_knowledge_mall/items/9ad69f32743a5c0481e4
この記事を作成したのは、IBM Community Japanで開催されているIBMナレッジモール研究の中のワーキンググループ「IBM i 技術者の広場」の皆さんです。
2023年の「IBM i 技術者の広場」では、初心者がIBM i を学習する際に役立つと思われる公開情報を一覧化・体系化するタスクに取り組み、その成果を当記事にまとめました。
ご存じない方のために、IBM Community Japan とは「未来を創るテクノロジーで豊かな社会を実現すること」を理念に、メンバーの皆様の、そして、IBM の、知恵と経験と既存の枠組みを「解放」し、マナブ、ツクル、ツナガルを通じて「未来」をともに紡いでゆく、参加型の「場」として、IBMが運営しているコミュニティ活動です。
これまで、IBMをはじめ、当 iWorld Webなどの様々なメディアやビジネスパートナー様のホームページなどでも有益な情報が多数掲載されていますが、それぞれが点在している状況にたいし、このQiita記事ではそれぞれの記事を体系的にまとめ、「製品の位置づけ」から「アーキテクチャとその背景」、「アプリケーション開発」といったカテゴリに分け一覧表示しています。
この一覧記事だけでも40を超える有益な外部LINKがまとめられており大変参考になるのですが、その中でも特に「アプリケーション開発」における、FF(フリーフォーム) RPGサンプルコードの提供はこれまでにないユニークな取り組みとなっています。
FF-RPGサンプルコード Indexページ
https://qiita.com/ibm_knowledge_mall/items/fe48a85daf1e969e70cb
ワーキンググループは、FF RPGサンプルコードの品揃えが十分ではないというユーザーの声に応えようと、かつてRPG言語学習の「バイブル」とも言われた教材「EOL/400」に着目し、そのソースプログラムをフリーフォーム化する試みに着手しました。ユーザーはQiitaにあるQEOLを手元のIBM i にリストアし、EOL/400が想定するシナリオにしたがって、実践的なFF RPGプログラミングを学べます。同時にFF RPGサンプルが無いとされる市場の状況は、多少なりとも緩和されることが期待されます。
IBM i 初心者であれば、まさにこの記事の上から順にリンクを追っていけば効率的にIBM i の何たるかが学べ、さらにはFF-RPGについても学べる仕組みとなっています。また、初心者を教育する立場にある中堅・ベテランの方にも役立てていただけるものにもなっているとのことで、ご興味のある方は是非一度こちらの記事をご参照いただければと思います。
「IBM i 初心者向け情報記事一覧」
https://qiita.com/ibm_knowledge_mall/items/9ad69f32743a5c0481e4
「FF-RPGサンプルコード Indexページ」
https://qiita.com/ibm_knowledge_mall/items/fe48a85daf1e969e70cb
「IBM Community Japan」
https://www.ibm.com/community/japan/jp-ja/manabu-tsukuru-tsunagaru.html#kmr
IBM Community Japanの活動について:
- 従来限られた対象に展開していたIBMのプログラムを解放し、また、メンバー専用の様々なプログラムをご提供する「マナブ」場
- アイデアがあっても一人では実現できない、単独企業では実現できない、業界横断でのコミュニケーションがないと実現できない。そのようなアイデアを多くの仲間と専門家で切磋琢磨し、カタチにしていく「ツクル」場
- 論文、発表資料、アプリケーションやツールをIBMナレッジモールに登録し、互いの成果と参加者の参照を可能にする事でIBM Community Japanのメンバー同士がデジタルに「ツナガル」場
とあるなかで、知恵・経験・知見を持ち寄り、ともに「ツクル」を実現する場所・活動として「ナレッジモール研究」という場が提供されています。「ナレッジモール研究」では、「社会課題研究」「技術探求」「情報ビジネス研究」「ビジネス変革」と様々なテーマにのっとり、2023年度は34テーマ、43ワーキンググループが活動を展開しています。
「IBM i 技術者の広場」はその「ナレッジモール研究」の中の「情報ビジネス研究」のひとつとして、IBM iのシステムを構築、開発、運用する際、後継者へスキルを継承するためには何が必要なのかを考察し、スムーズに技術継承を進めるために有用な技術情報や考慮点などを研究しています。
今年の研究会メンバー募集はすでに終了しておりますが、年明けにはまた新たな研究会活動の募集があると思われますので、ご興味のある方はIBM Community Japanのホームページをチェックしてください。