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今こそ、ローコードを考える 今こそ、ローコードを考える
2021.03.29

【今こそ、ローコードを考える】第5回 LANSAのローコード -V15の機能とPWA-

【今こそ、ローコードを考える】第5回 LANSAのローコード -V15の機能とPWA-
今こそ、ローコードを考える 第5回扉絵

はじめに

さて、シリーズで最終回となる今回は、LANSAの最新バージョンであるV15と、このバージョンでサポート開始するPWAをご紹介させていただきます。

1. LANSAの歴史

LANSAの歴史

LANSAの34年の歴史の中で、途切れることなく新しい技術を取り込みながら進化してきました。そして、その進化は古いものを切り捨てて、新しいものだけを残すという考え方ではありませんでした。初期のバージョンで作成したホストコンピュータのアプリケーションは、最新版のVisual LANSAでも編集しコンパイルすることができるのが一つの例です。WindowsアプリケーションをはじめWebアプリケーションも、同様に初期のHTML、中期のXHTML、現在につながるHTML5をそれぞれ取り込みサポートしています。

V15の最新の機能拡張は、最新のWebテクノロジーのPWAサポートをはじめ、最も強力なローコードプラットフォームの最新バージョンを、他のローコードプラットフォームの能力をはるかに超えるアプリケーション開発と連携を改善する新機能を搭載しています。Visual LANSA V15はアップグレードの中心は、開発者の視点から、開発者のツールを拡張し、さらに時間を節約する機能を組み込み、連携をこれまで以上に簡単にします。ローコード手法の原則と利便性を維持しながら、開発者にさらに細かいコントロールを提供します。Visual LANSAの最新バージョンを使用すると、エンタープライズアプリケーションの作成がこれまでになく簡単に、また速くなりました。

2. PWAをサポート

プログレッシブWebアプリは、Webをよりユーザーフレンドリーでパフォーマンスが高く、インタラクティブにすることを目指して登場しました。そして、Webアプリケーションにとってほぼ無限の可能性を提供する強力な標準になりました。カメラなどのネイティブデバイス機能との対話から、デスクトップやモバイルデバイスへのインストールまで、プログレッシブWebアプリはさまざまな可能性を提供します。プログレッシブWebアプリケーションを可能にする多くの標準は新しいものではありませんが、Service Workerなどの主要なテクノロジーの出現により、PWAは、スケーラブルで信頼性が高く、柔軟性のあるブラウザ内のエクスペリエンスを提供できるようになります。

今回はこのPWAサポートをLANSAローコード開発環境に実装して初めてのバージョンで、デスクトップやモバイルデバイスへのインストールをサポートしています。日本でのサポートは4月を予定しています。 PWAは今までのWebアプリケーションで実現し難かった機能を実現できるため、今後今回のリリースに含まれない様々な機能を拡張し搭載していく予定です。

3. その他、拡張のハイライト

Excelからデータをアップロードする

独自のデータベースにアクセスせずにVisual LANSAを試したり、トライアルデータで新しいアプリケーションをテストしたり、Excelスプレッドシートにのみ存在するデータをアップロードしたりする場合でも、Visual LANSA V15はExcelからVisual LANSAビジネスルールエンジンにデータを取得する迅速な方法を提供します。[Excelからインポート]アイコンをクリックしてウィザードに従うことで、数秒でスプレッドシートの行、列、データを含むファイルが作成されます。

APIの作成がさらに簡単に

APIは最新のアプリケーション連携の重要な部分であり、LANSAは開発者がAPIを作成することをさらに簡単にしました。ドラッグアンドドロップ並みに簡単です。

チャートコントロールがネイティブになる

データを視覚化することは、役員やマネージャーにとってこれまでになく重要であるため、LANSAはWebアプリケーション用のネイティブチャートコントロールを追加しました。アプリケーションまたはダッシュボードでチャートを作成することがこれまでになく簡単になりました。

最新のサービスのサンプルコードを利用

Visual LANSAは常に連携を可能な限り柔軟にすることに焦点を当ててきました。IDE内でコードを作成する機能により、Visual LANSAは、他のローコードプラットフォームではほぼ不可能であるアプリケーションと連携が可能になります。現在、さまざまなサンプルコードを使用して、最新のサービスやプラットフォームとの連携をより簡単にしています。

  • Amazon Simple Storage Services-ブラウザの直接アップロードおよびダウンロード
  • Google Geocoding API
  • Google reCAPTCHA
  • Google Translate API
  • 2要素認証のログインフォーム
  • Google、Microsoft、Facebookを使用したシングルサインオン
  • OpenWeatherMap API
  • SendGrid APIを使用してメールを送信する
  • Twilioを使用してSMSを送信する

埋め込みHTMLでさらにカスタマイズ

ほとんどのローコードプラットフォームでは、カスタマイズは厳しく制限されており、多くの場合に機能の実装が困難になります。ローコードのプラットフォームでも、従来のコーディングとほぼ同じカスタマイズを提供する必要があるとLANSAは認識しています。Visual LANSA V15は、アプリケーションにHTMLを直接埋め込むためのツールを開発者に提供することにより、より多くのカスタマイズとパーソナライズを可能にします。

バージョン管理を強化

バージョン管理はもはや一般的なものになりました。現在の迅速なアプリケーション開発では必須です。Visual LANSA V15では、バージョン管理が強化され、プログラミングの変更を追跡するための機能が追加されました。チームが常に最新のアプリケーションバージョンを使用していることを確認し、必要に応じて必要なバージョンを復元できるようにバックアップを整理し、Visual LANSAの拡張GIT機能でバージョンを適切に保存管理します。

より速く開発するためのテンプレートの追加

Visual LANSAのテンプレートは、動作するアプリケーションを数分で得るための迅速かつ簡単な方法を提供します。アプリケーションをより迅速に開発できるように、Webやモバイルテンプレートの数を追加しました。テンプレートを選択し、いくつかの質問に答えて、[作成]をクリックします。これが、Visual LANSAでの新しいアプリケーションの作成のしやすさです。

フィールドにクイックルールを追加

ローコードの利用は、開発者がアプリケーションをすばやく作成するのをより便利にすることです。Visual LANSAでは、従来からアプリケーション全体に適用できるビジネスルールエンジンのテーブルを編集できますが、バージョン15では、ユニバーサルルールをフィールドレベルまで適用できるようになりました。つまり、個々のアプリケーションで作成する必要があるコードがさらに少なくなります。さらに、クイックルールは日付や数値のデータ型に基づいており、開発者に高い柔軟性と生産性を提供します。

サンプルアプリケーションの機能強化

Visual LANSAの経験者、未経験者にかかわらず、新しく強化されたサンプルアプリケーションは有益です。LANSAは、すべての人が新しい機能を実際に見ることができるようにするために、アップグレードと拡張機能を備えたサンプルアプリケーションを搭載しました。ユーザーにメールでパスワードをリセットしたいですか?などのサンプルアプリケーションがあります。

ダッシュボードアプリのテンプレートの追加

ダッシュボードは、ユーザーに重要な情報を簡単に表示する方法です。ダッシュボードは、ユーザーまたはユーザーグループごとにカスタマイズおよびパーソナライズできます。Visual LANSAにはダッシュボードを作成する機能がありましたが、ダッシュボードテンプレートを使用するとさらに簡単にできるようにすることにしました。

WebページのPDFレポート出力機能の追加

Webページの情報から直接PDFを作成できる機能のニーズに基づき、V15では、Webページから直接PDFを作成する機能を追加しました。

すぐに使えるビューの追加

Visual LANSAのテンプレートは、テンプレートの種類を選択し、いくつかの質問に答え、ビューを選択し、[作成]を押すだけで利用できます。テンプレートをさらに便利にするために、すぐに使用できるビューを追加しました。これで、コードを1行も書くことなく、アプリケーションを可能な限り準備することができます。

おわりに

LANSAで作成したものでもそうでなくても、過去作成し現在有効な資産を生かせることで、皆様のシステムTCOを最小化することがLANSAの一つの使命です。一方で、進化しつづける技術を取り込みつつ、一つのLANSAの開発プラットフォームで、既存の技術者が扱い易い形でそれらの技術をお届けするというのがLANSAがこの30年余にわたり努力してきた成果です。
DXという言葉が現在のキーワードですが、DXの取り組みは、デジタル技術を駆使して過去-現在-未来を通して継続的に変化に耐えられる事が問われている訳で、一時の流行りの手法の導入や提案で解決する問題ではないと考えています。
LANSAはこれからもこの複雑かつ困難な課題の解決に皆様と共にチャレンジして行きたいと考えています。
今回もここまでお読みいただいた皆様に感謝すると同時に、個々の皆様のITを使った数々のチャレンジに敬意を表したいと思います。
今回のシリーズはこれで最終回とさせていただきますが、シリーズを通して皆様のご意見を是非伺いたいと思いますので、遠慮なく下記にてご意見賜れれば幸いです。
https://www.lansa.jp/about/contact-us.htm

V15を使ってみる

もっと詳しく知りたい、議論したい、使ってみたいと思われる方は、是非下記までご連絡ください。

https://www.lansa.jp/about/contact-us.htm
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