スティーブ・ウィル氏がIBM iの現役持続力に関する3つの視点と、IBM iがIBMのPowerビジネスにとって重要な貢献をし続ける理由を強調します。
ご存じの通り、IBM iは2023年に35周年を迎えます。あらゆる規模のビジネスを確実に行う統合化されたプラットフォームを35年間提供し、お客様を満足させるだけではなく、IBM iユーザーの大多数が、彼等の使用する他のいかなるプラットフォームよりもIBM iとその投資対効果(ROI)を好むほど上手にそれを行っています。
それにもかかわらず、私達は頻繁にIBM iが将来も存在することを正式に発表する様に求められます。もちろんIBM iは将来も生き続けます!しかし、私達は要請されています。人々は、IBM iの現役持続力が続くかどうか、そしてその理由を知りたいと思っています。
新しい幹部あるいはチームメンバーのような、あなたの知っている誰かにこれを説明する必要に迫られたことがあった場合に備え、回答となる記事を次の3つの視点から書きたいと考えました。それらは、IBMの視点、IBM iユーザーの視点、そして知識と意見の分野における新しいプレーヤーであるChatGPTの視点です。
IBM iに関するChatGPT
最近私はimPower Technologies社から1通の電子メールを受け取りました。この会社はIBMチャンピオン(訳注)であるジム・バック氏が社長を務める教育会社です。この電子メールには、彼と一緒に働いている1人の人が業界の新たな「仮想スーパースター」であるOpenAIのChatGPTに簡単な質問をしたことが書かれていました。
「何故IBM iは普及しているのですか?」
これに対して若いAIが回答しなければならなかったことは以下のとおりです。
「IBM Power Systemsとしても知られるIBM iは、IBMのPowerアーキテクチャに基づくサーバーとオペレーティングシステムであるIBM iを結び付けるプラットフォームです。IBM iはその安定性、セキュリティ、拡張性で知られており、これによってIBM iはミッションクリティカルなワークロードを実行する必要のあるエンタープライズレベルのアプリケーションとビジネスにうってつけのものになっています。加えて、IBM iには数多くの熱心なユーザー基盤があって、彼らはこのプラットフォームに多くの投資を行ってきており、彼らの日々の業務用としてそれを信頼し続けています。とりわけ、これらの要素がIBM iが普及していると考えられる理由です。」
私の最初の反応ですか?「悪くない!」です。考えてみてください。ChatGPTの知識が作られたとき、それがインターネット上でアクセスした情報に基づいて、ChatGPTはIBM iの価値の要点のいくつかを理解し、それをとても簡潔な形で表現するというとても素晴らしい仕事をしました。
私は、IBM iについての記事であるIBM戦略という論文に私達が書いた情報や、私のいくつかのブログをChatGPTが情報源として使用したと願っていますが、明らかにChatGPTはコミュニティがIBM iの継続的な成功の大きな要素であることを「学習して」もいます。それは印象的であり、正確です。
IBM iの価値と寿命を理解したい人たちはAI以上のものから答えを聞くべきだと私は思いますが、ともかくこれらの論点について他のいくつかの観点から考えてみましょう。
IBM iのユーザー
ChatGPTが正しく認識したように、IBM iには「大きくて熱心なユーザー基盤」があります。では、このユーザー基盤にIBM iがそのような継続的な力があるのかについてどのように質問するのでしょうか?
もちろん多くの方法があります。私のチームの多くのメンバーと私は、お客様、ISV、ビジネスパートナー、そしてその他のユーザーとの対話にとても多くの時間を割きました。そして皆さんも互いに時間を割きました。
しかし、IBM iについてユーザーが考えていることを見出すための正式な方法が2つあります。私達は、IBM iに統合された技術を使ってお客様がビジネス課題を解決する方法を説明するのに役立てるために、数多くのお客様の話を集めてきました。以前、私はこれらに目を通すことをお勧めましたが、今も変わらずお勧めし続けます。あなたの業界または関連する業界の他のIBM iユーザーの例を見つけたければ、IBM i導入事例のサイトはその目的にとても適しています。(そして、もしあなたの業界であなたがどのようにIBM iを使っているかを私達に知らせたいなら、連絡してください!)
ユーザーフィードバックを得るもう1つの正式な手段は、Fotra社(旧HelpSystem社)が実施している年次調査です。もう9年になりますが、コミュニティ全体がこの調査によってIBM iとそのユーザーの現状を把握することができています。
私は最近この調査結果を議論するウェブキャストに加わりました。その分析にご興味があれば、その再放送ならびに調査結果の図をこちらから視聴できます。
ここで私が焦点を当てたかった1つの結果は、上述したことに含まれています。つまり、IBM iの顧客の多くが自分たちのビジネスを行うために別の技術も使用しています。そして、IBM iは統合され、使いやすく、拡張性があり、信頼性が高いプラットフォームであると同時に、他のプラットフォームよりも投資対効果が高いと認識しています。
IBM iが力をもち続けている理由は何でしょうか?その理由は、あらゆるビジネスがIBM iが提供できるもの、即ちビジネス目標を達成するのに役立つ投資対効果、を欲しているからです。回答者の95%が、IBM iは彼らが使用している他のどのプラットフォームよりも優れた投資対効果を生み出していると信じています。彼らが使用している他のプラットフォームが何か知りたいですか?調査報告を読んでください!
IBM iに関してのIBM
IBM iの「現役持続力」を理解したいと思う人々は、IBMが言う事にも耳を傾けることが重要だと私は思います。もう10年以上になりますが、IBM iホームページでIBM iの価値提案を強調してきました。この短縮リンク(http://bit.ly/ibm_i_home)は覚えるのが容易ですが、どうぞブックマーク登録して下さい。
そこから最新の発表、最新の分析報告書、IBM i の導入事例、このブログそしてその他多くの情報資源へのリンク情報が得られます。IBM iが価値を提供し続けられている理由の1つは、IBMがそれに投資しているからです。
現代のIT基盤における独自のIBM iの価値という記述と同様に、IBMのIBM iへの投資の更なる証明は、IBM i戦略とロードマップという白書の中で見つけることができます。このリンクをクリックし、ちょっとした情報を入力すればそれを入手できます。
しかし、その論文には2つの項目を強調するために、IBM iの出荷手段、つまり主要リリースとテクノロジーリフレッシュ(TR)のロードマップがあります。
繰り返しますが、10年以上に渡って私達はこのようなロードマップを発表してきました。これはIBM iオペレーティングシステムの出荷メカニズム(現在あるリリース用だけでなく将来の出荷物をも約束するものですが)を記述しています。そして私達はそれらの約束を守っています!
最新リリースの利用可能日以降の日付を確認するのが好きだという理由から、ある人達は違うバージョンのロードマップを好みます。もしあなたがそうした人々の1人なら、白書にはそれも掲載されています。
2035年以降にまで伸ばされた出荷とサポートのロードマップは、仮にあったとしてもそれを明言できる競合他社はほとんどなく、IBM iの将来への約束のレベルを示すに止まらず、IBM iの「現役持続力」が永久に続くことを私達が期待していることを示します。
その理由は、お客様がそれを評価しているからです。私達のお客様はIBM iであるが故により良いビジネスの結果を手にしており、IBMも同様です。IBM iはIBMのPowerビジネスの主要な貢献者であり続けてきましたし、将来も永久にそうであり続けます。
それが現役持続力です。
(訳注) IBMチャンピオンプログラムは、技術コミュニティにおける革新的な思想的リーダーを表彰し、彼らの発言を広め、影響力の範囲を拡大することで彼らの貢献に報います。IBMチャンピオンは、IBMソフトウェア、ソリューション、サービスを最大限に活用できるように他の人をサポートおよび指導する IT 専門家、ビジネスリーダー、開発者、経営者、教育者、影響力を持つ愛好家および擁護者です。
(出典:https://developer.ibm.com/champions/)